かごしま県民交流センター 《ホール音響Navi》
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県内外から年間100万人の人が訪れて賑わう鹿児島県の誇る文化施設
利用者(県民)サイドに立った、手頃なサイズの伝統芸能対応ホール「かごしま県民交流センター」。
回り盆、迫の類はないが、脇正面席セット済みの仮設能舞台が、スライディングステージ上に常時組み立ててあり、可動段床客席部(ホール最前部)と組み合わせ能狂言も楽しめる。
かごしま県民交流センターのあらまし
Official Website http://www.kagoshima-pac.jp/
1996年に庁舎が同市の鴨池新町へ移転した事に伴い、その跡地に建てられた複合文化施設。
中央に県民ホールがでんと構え、西棟に、大・中の多目的ホール、楽屋、スタジオなどの舞台・芸能施設が、そして東棟には大中の研修室、調理実習室・工芸室などからなる研修施設が、そして最上階の6階には、ギャラりー、情報サロン、親子交流プラザ等がある「交流ゾーン」。そして別棟の県政記念館(旧鹿児島県庁本館玄関)から構成されており、会議,講演、展示会、コンサート,などの数多くのイベントで年間100万人以上県民が訪れている。
かごしま県民交流センターのロケーション
ところ 鹿児島市山下町14番50号
鹿児島駅に近い、山下町にあり、県道10号線に面している。真正面には鹿児島地方裁判所、地方検察局が、裁判所前交差点を挟んだ向こう角の一角には鹿児島市役所が、西となりが鹿児島医療センタ―と鹿児島の官公庁・文化施設が立ち並んでいるエリアである。県道10号線を西に3ブロックほど辿ったところに「宝山ホール(※ガイド記事はこちら)」がある。
かごしま県民交流センターへのアクセス
鉄道・バスなどの公共交通
市電「水族館口電停」下車 徒歩4分
JR「鹿児島駅」下車 徒歩10分
バス「水族館口」下車 徒歩5分
マイカー利用の場合
(※専用駐車設備(有料駐車場)収容台数 500台 があるのでマイカー利用も可能)
九州自動車道鹿児島北IC.より国道3号線経由 約11分/4.8㎞。
施設データ
- 所属施設/所有者 かごしま県民交流センター/鹿児島県。
- 指定管理者/運営団体 /鹿児島県。
- 開館 2003年4月22日
- 設計 日建設計
- ゼネコン
デジタヌの独り言
鹿児島県はプロモーターの誘いに乗らず利用者(県民団体)の要望を受けいれ600席前後の小規模な良質ホールを数多く、用意した姿勢に好感が持てる。
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
県民ホールの音響デザイン
4階吹き抜けの高い天井をもつ590席の1スロープのプロセニアム型多目的中規模ホールホール。
セミからくり小屋?で奈落、道具迫り、オーケストラピット類はないが、最前列数列が可変段床(沈降)タイプになっており、舞台面と同一高さまで、迫あがる構造で、スライディングステージ上の仮設能舞台(脇正面客席付き)と合わせ、本格的な能狂言が楽しめる。
総評
素性は良いが、少々客席を詰め込みすぎた感あり。
県民ホール音響評価点:90点
§1,「定在波対」策評価点:40点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:19点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:15点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:16点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
県民ホールの施設データ
- ホール様式 、『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 1フロアー(1スロープ)最前部可動段床沈降式。
- シアター形式5固定席;590席 車椅子スペース6席介護者席、親子室10席
- 能楽堂仕様;固定席;674席車椅子スペース6席、親子室10席
-
- 舞台設備
- 基本仕様プロセニアム形式;ブドウ棚(すのこ)、バトン類
- 付属舞台;脇花道、
- 舞台設備(装置&設備);仮設能舞台(脇正面席セット済み)スライディングステージ
- 仮設資材;、所作台、講演台・演台・花台、司会者台
- 大・小道具:、松羽目、竹羽目、鳥屋囲、金・銀屏風、鳥の子屏風、雪かご、バレエ用シート、人形立て
- 特殊効果;ミラーボール、、スモークマシン、ドライアイスマシン、その他
- 伝統芸能幕:緞帳、地絣、紗幕(白&黒)
- 洋式幕装備;定式幕、暗転幕、ホリゾント幕、中ホリゾント幕、
- 映像設備;液晶プロジェクター(8k.4k,UHD、HDなどの対応解像度不明)、DVDプレーヤー。スライド映写機、スクリーン(サイズ不明)
- コンサート対応設備;反響板、オーケストラ平台、ひな段用けこみ、指揮台/指揮者用譜面台、ピアノ椅子、コントラバス用椅子、奏者椅子(スタッキングチェアー)譜面台、
- 専用備品 、和太鼓(口径不詳)
- 舞台仕様・詳細寸法などに関する仕込み図面集等
- 専用施設
- 楽屋x4、、シャワー室X(
- リレジストレーションカウンター、クローク、ロビー、ホワイエ、
- 舞台設備
県民ホールがお得意のジャンル
- 霧島国際音楽祭の会場ともなっている。
- 舞台演劇、伝統芸能以外にもJポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
- またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
かごしま県民交流センターの公演チケット情報
西棟・大ホールの音響デザイン
平土間・オープンステージのホールとしても利用できる、2階吹き抜けの多目的イベントホール。
会議、集会などが目的の多目的イベントルームなので、組格子天井以外は要所要所の音響ネットで表装された吸音壁のみの音響設備で、ドライな音響環境を目指して設えられている。
総評
会議、集会などが目的の多目的イベントルームなので、組格子天井以外は要所要所の音響ネットで表装された吸音壁のみの音響設備で、ドライな音響環境を目指して設えられている。
ホール音響評価点:50点
§1,「定在波対」策評価点:10点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:10点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:20点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
多目的大ホールがお得意のジャンル
- 主にセミナー、講演会、市民団体の集会、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。
西棟大ホールの施設データ
- ホール様式 床面積592㎡(357.5畳)平土間多目的イベントホール。
- 客席 1フロアー 収容人員 600席、
- 舞台設備 オープンステージ形式仮設ステージ(演台)バトン類
- その他の設備・備品 司会者台、演台
- 映像設備;液晶プロジェクター(8k.4k,UHD、HDなどの対応解像度不明)、DVDプレーヤー。スライド映写機、スクリーン(サイズ不明)、
西棟・中ホールの音響デザイン
床面積307㎡(約185畳)収容人員300名内220席のロールバックシステムを持つ2階吹き抜け相当の高い天井の常設ステージを設けた平土間多目的スペース。
客席周辺の壁面は木質で、丁寧な設えのホール。
天井は照明ブリッジも兼ねている構造材(L形鋼)を用いた組格子天井。
前後の上層部壁面を僅かに外傾スラントさせて定在波対策としている。
下層部壁面はグルーブ加工材を用いている。
ホール音響評価点:70点
§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:15点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:15点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:20点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
西棟中ホールの施設データ
- ホール様式 床面積307㎡(約185畳)平土間型式多目的ホール。
- 客席 1フロアー 収容人員300名(220席ロールバックシステム)、
- 舞台設備 オープンステージ形式、昇降式
- その他の設備・備品 司会者台、演台
- 映像設備;液晶プロジェクター(8k.4k,UHD、HDなどの対応解像度不明)、DVDプレーヤー。スライド映写機、スクリーン(サイズ不明)、16㎜映写機
付属施設・その他
- 付属(共用)施設
- リハーサル室x6、スタジヲxその他。※第4から第6リハーサル室は防音設備無し!演劇専用。
- 共用備品
- 県民ホール&中ホール用共用備品 フルコンサートピアノ(スタインウェイ)、YAMAHAセミコンサート、
- 施設利用(付帯施設利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドで。
多目的中ホールがお得意のジャンル
- 主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている
その他の施設の音響デザイン
付属の6室あるリハーサル室の内第1から第3リハーサル室とスタジヲは防音設備が有り実質音楽・演劇練習室となっている。※但し第4・5・6リハーサル室には防音設備は無く、ダンス、演劇専用と成っている。
豆知識
かごしま県民交流センターのこれまでの歩み
1996年に庁舎が同市の鴨池新町へ移転、その跡地に建てられ。
かごしま県民交流センターのある鹿児島県鹿児島市とは
鹿児島県
本州最南端にある県。旧令制国(律令国)が制定されて以後「薩摩国」「大隅国」と呼ばれた地域。
推計人口、1,616,005人/2018年4月1日
日本有数の農業県で、農業産出額は平成27年度(2015年)の統計で全国3位で九州では1位である。農産物としてサツマイモ、サヤインゲン、茶(鹿児島茶)などがあり、特に畜産は県内の基幹産業の一つになっている、海産物ではウナギの養殖、かつ節などが有名。
又伝統的に焼酎製造が盛んで県内の酒造業者はほぼ焼酎を中心商品としている。
又京セラ、ソニーセミコンダクタ、富士通などの最先端の企業が進出している事でも有名。
鹿児島市
鹿児島県の県庁所在地。
鹿児島中央-(鹿児島空港)ー(羽田空港)ー品川 3時間22分/45,550円/バス-JAL-京急
鹿児島中央ー(博多)ー品川 6時間48分/30,080円/新幹線
デジタヌの思い出
嘗て、40歳の頃(1991年当時)九州新幹線もまだないころに、鹿児島にはしょっちゅう出かけていた。
殆どは鹿児島空港へ空路でB747の空の旅だったが、鉄オタなので「当時健在だった夜行寝台」で上下2段のオープンコンパートメントのB寝台だが、ホテルも手配する必要も無くおまけに旅気分が味わえてよく利用した!
...が残念なことに、一度も彼の地でコンサート体験はしたことが無かった。
今にして思えば随分もったいないことをしたものである。
公開:2017年11月13日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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